大好きな映画のひとつに、『ショコラ』という半おとぎばなしみたいな映画があります。ラッセ・ハルストレム監督の。ジュリエット・ビノシュとジョニーデップ主演。
(今朝、ジョニー・デップの近況をTVで見て、いろいろガッカリしましたが、この映画のデップはもう神ががり的なかっこよさです!)
主人公の女性は、一人娘と一緒にあちこちを旅しながら、拠点拠点でチョコレートショップを開いては、時期が来たら去ってくゆく、旅の生活をしていました。彼女の作るチョコレートは魔法のように美味しくて、人の心を変えてゆく力がありました。そして村の人たちが見違えるように明るくなった頃、彼女はまたその地を去ろうとします。というのも、彼女は風が吹いたら去らなければいけない・・・って、幼い頃受けた呪いのようなものがあり・・・ってストーリー。
デップの演じる青年は、同じように旅の生活をしているロマ族のようなコミュニティの一員で、ジュリエット・ビノシュの演じる主人公とは、旅先の村で出会ったのですが、恋に落ち、そして村の人たちを愛し、お互いの生き方に葛藤するわけです。
村の人たちを愛してる。離れがたい、そしてあなたを愛してしまった・・・とね。
ああ、デップかっけー。J・ビノシュの母性的なやさしい笑顔ときたら!
私がこの映画をFavoriteに挙げるのは、ある意味「自分ん選んだ生き方じゃないけど、生まれたところにあったルールを受け入れてきたふたりが、出会って、勇気を出して新しい生き方を選ぶ」という過程が丁寧に描かれ、感情表現が極めてリアルなのに、「おとぎばなし」という形態をとっているところ・・・。いい具合に、現状維持の感覚からふわっと解き放たれるのです。現状維持を破っていく苦しさと表現の自由さが終始共存してる。村人たちの解放感もしかり。
新しい生き方、というか、「なんとなく受け入れてきたルール」から「新しい人たちとつくっていくルール」にシフトするとき、必ず、人間関係や環境が変わっていきます。
先日、アルクトゥルスクォンタムヒーリング講座のフォローアップミーティングで、「もう、やるべきことしかできなくなって、人間関係も、離れる人、会おうと思っても会えなくなる人が出てきた」って話になり、あー、みんなそうなのか・・・って思ったんですが、それは、私の場合、完全に〝自分の選択で人生をつくる”と意図した結果なのかと。
人が私から離れていくのも自由。私を好きでいてくれるのも自由。そして私にも、同じように人を選ぶ自由がある。
完璧な自由のなかで、自分の人生に留まっていく人を見極めていくフェーズなのかな、と。
基本的には人生はやはり旅で、袖振り合うも他生の縁というように、すれ違っていくだけの縁もあり、必要がなくなればどんなに親しかった人とでも、バイバイするものだと思ってます。ほんの数か月しか関わってないけど、重大なキーマンになるケースだってありますし。
一昨日、子宮のなかにあった「母親から受け取ったけど、どうやら自分に関係なかったもの」を捨て去るヒーリングをして、自分のなかに突如〝空地”――自由空間が広がった感じをいま満喫しているのですが、自由なのだから、何を置いたっていいわけです。気に入ったものを、なんでも。
『ショコラ』の主人公たちのように、「そこから去るための旅」はもう終わったのかもしれない。呪いや血縁のルールに支配された旅は。
これからは、「新しい地球をつくる旅」。気に入った地球をつくる素材をたくさん探していく旅になるのでしょう!